さんぽボーイの日記

豊かな生き方をゆるく考えるブログです。

はじめまして、さんぽボーイの日記です。

はじめまして、さんぽボーイです。

 

簡単に自己紹介をすると、20代男性、大阪在住、妻帯者、趣味は散歩や読書です。あと、コーヒー屋で働いています。

 

最初の第一回は、直線と曲線の生き方について書いていきます。目標を追いつづける生活に疲れを感じて、身近にあるおもしろい事柄を楽しみながら生きていきたいというお話です。

 

 

人類学者の松村圭一郎さんの著書『はみだしの人類学 ともに生きる方法』(NHK出版、学びのきほんシリーズ)にて、2種類の生き方が紹介されていました。それは、直線の生き方と曲線の生き方です。

 

まず、直線の生き方を紹介していきますね。

 

"直線は、目的を決めて、それに向かってまっすぐ進むような生き方に重なります。おそらく結果を重視する受験勉強やビジネスの世界などにあてはまるでしょう。"
(松村 圭一郎. はみだしの人類学 ともに生きる方法)

 

つぎは、曲線の生き方です。

 

"フリーハンドの曲線はどうでしょうか?インゴルドは、それを徒歩旅行にたとえています。歩いている人は、進むにつれて変化し続ける眺望や、それと連動して動いていく道の行き先に注意を払う。その途中で起きることをちゃんと観察しながら進んでいる。"
(松村 圭一郎. はみだしの人類学 ともに生きる方法)


 

ここでは、これらの生き方のどちらが良いという話をしたいわけではありません。ただ、今は、ついつい直線の生き方に傾いてしまう世の中なんじゃないかなぁと思っています。

 

Spotifyで聞く音楽、Youtubeで観る動画、Amazonで買う書籍などなど、AIのオススメによって直線的に選ぶ機会が増えています。便利な移動手段が増えて、歩く機会は減り、景色が流れるスピードも速くなっています。

 

そうして、目的地にたどり着くまでの過程に、偶然性や遊びの要素が減ってきている。

 

本屋に出かけて、好奇心がくすぐられた本を読んでみる。イヤホンをつけずに近所を散歩してみる。おなじみの業務に少し遊びの要素を入れてみる。

 

そうやって、意識的にでも曲線的に生きる時間をつくることが生活を豊かに過ごす上で大事になると考えています。

 

 

日記を始めたのは、曲線の生き方をしていきたかったから、そして、鈍くなっている感性を取り戻していきたいからです。

 

社会人になってからベンチャー企業に就職したり、起業したりして、忙しく過ごしてきました。その過程で、好奇心や違和感などをごまかしてきた感覚があります。

 

例えば、読む本も、読みたいから選ぶのではなく、仕事上の課題を解決するために必要そうだから読んでいました。

 

そんな数年間をふと立ち止まって振り返ると、外の世界にはたくさん面白いことがあるのに、自分のことばかり考えてきたなと。お金や肩書のこと、仕事のやりがいなどばっか重視していました。

 

もっと寄り道して、細かく観察して、身近なものを大切にして生きていきたいなぁ。

 

と感じたので、日々の気づきや学びを記録していく思考の日記を始めることにしたのです。

 

さんぽボーイの日記、初めての投稿を読んでくださって、ありがとうございます。不定期での更新にはなりますが、時々、読みに来てくださると嬉しいです。今後ともよろしくお願いします。